無精ひげの晩酌記 第五夜|山吹色の香りに酔った夜

日常・コラム

今晩はやけに冷える。日中陽射しが良い心地だったから、そう感じるのか。

「今日も一日お疲れ様、俺」

と、自分で自分を労いつつ静かな酒宴が始まる。

いつものやつ

最近いつも呑んでるバーリアルグランドと年季の入ったタンブラー。

仕事終わりの帰宅後、年季の入ったタンブラーを

「また後でね」

と、冷凍庫に投入。

ひとしきり肴を用意し終えた頃、俺の晩酌が始まる。

ハードパンチャー

生鰹とわかめの和え物。

タレはポン酢に和辛子、生姜、にんにくを混ぜて漬けっぽくしてあるので、かなりパンチが効いた味になっている。

晩酌記 第二夜以来生わかめにハマってしまったので、今日は鰹と和えてみた。

わかめと鰹をともに口へ運び込む。一口噛む。

わかめの磯の薫り、そしてコリコリ食感が漬け状態の鰹のとろっとした食感に合う。俗に言うか言わないかは定かではないが、コリとろ食感というやつだ。

噛むほどにわかめの薫り、鰹の旨味、タレの辛子や生姜のパンチが効き、最後ににんにくの風味が鼻を駆け抜ける。

そこにバーリアルグランドを流し込む。麦の風味と爽快な喉への刺激がたまらない。

今日の疲れを吹き飛ばすかの様なハードパンチにノックアウト寸前だ。

山吹色の夜

徳利もいらない。

冷やしもしない。

燗もしない。

そのまま開ける。

上蓋を外し、中蓋を開ける。ビールの様に「カシュッ」とは鳴かない。こいつは「クワシュ」と鳴く。

鼻を近づけると、透明なのに、山吹色の匂いがした。

どこかで聞いた台詞だが、俺も同じことを思ったことがある。

過去に思いを馳せるも良し。未来に思いを馳せるも良し。でも今の俺の前には、こいつがいる。

働くのは面倒だ。だからワンチャンを夢見る。でも結局、仕事に行く。

それが俺だ。

ワンチャン当たったらどうするかって?たぶん、誰にも言わない。仕事も辞めずにしれっと出勤する。まずは借りたもんを返す。残りは三つに分ける。家と、俺と、かみさん。夢は見るが、逃げはしない。

酒もいつものやつでじゅうぶんだ。

定番の唐辛子醤油

日本酒に酔わされたなら肴はこれ。鰹の刺身だ。もうお馴染みの唐辛子醤油でいただく。唐辛子が鰹の生臭さを消してくれるだけでなく、その辛さが鰹の甘さを際立たせる。

今日は色々あった。きっと明日も色々あるだろう。それも含めてすべてこの山吹色の夜が包み込んでくれる。

そろそろこのワンカップを呑み干す時がきた。

呑み干す向こう側

山吹色の後は再び黄金色。

タンブラーではなくワンカップをそのまま容器にする。

こいつを呑み干す頃に肴も食べ終わる。

今宵の晩酌も良き宴であった。そして気付く。

今宵も丸いあいつの出番がなかった事に…

まとめ

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